年齢を枷にするのは、よくない。
そう思うのはどちらかというと年齢を重ねた方だ。
そこに何があるのか少し掘ってみた。
年齢を聞かれる経験を重ねたこと。そして同時に、答えたときのその反応を目の当たりにする経験を重ねたこと。
特に後者の影響が大きい。
社会に出たての比較的若い頃に年齢を聞かれるという経験がスタートする。聞くのはたいてい年長者だ。そもそも年が近い子に年齢なんて聞かれないし。
答えた反応が「まだまだ(コドモ)だな!」というのもあるけど、やっぱり多いのは「いいなー」とか「いろいろできるね」。そう言われると誰だってそう悪い気はしない。
受けたサイドは自分にポジティブな反応が向けられたと認識する。それはつまり聞いたサイドは年齢に対してネガティヴな印象を持っていることになるわけだ。
この経験を重ねるにつれて、相手のポジティブだった反応が変化していく。それを感じているのかいないのかわからないくらいのレベルで無自覚に浸透していく。この経験を重ねていくうちに繰り返し強化され、何の疑いもなく、まるで年齢に対するイメージは自分の頭で考えたかのような錯覚すら感じる。
そしてこのイメージが半径5メートルの親しい人間関係で共通の認識になっていく。こうして、いつのまにか今度は「いいなー」と言うようになるのだろう。巧妙すぎるトリック。
でも気付いたからには、自分の頭で解釈しないとね♡ᵕ̈*⑅୨୧