池江璃花子さんが五輪内定との先般のニュース。
急性リンパ性白血病を乗り越えて、個人メドレーで東京五輪代表に内定した。言いながら思ったけど、『乗り越えて』とひとことで言っていい内容なはずがない。
病気になる前は、インタビューも明るくあっけらかんと答える肝の大きさを見せていた彼女も、今回内定を決めたとき涙が溢れるのを堪えるような姿を見て、どれほどツラかったかが窺い知れた。それはおよそうれしい涙という印象ではなかった。長かった、ツラかった、そんな思いの涙に見えた。
結果が全ての世界で、見合う結果を出す。
もともと複数の種目で内定をしてもよいほど実力のある彼女。
彼女が泳ぐことでどれだけの人が勇気をもらっているだろう。そんな彼女が泳ぐモチベーション、がんばれる源は何だろう。
いや待て、きっとモチベーションなどなくてもがんばれるんだろうな。モチベーションを上げる感覚がないというべきか。だから強く、だから特別なんだろうな。