新海誠さんの過去の作品を２本観た。秒速５センチメートルと言の葉の庭。アニメはあんまり観ないから比べようがないけど、光がとてもキレイで、透明感が美しい。
秒速５センチメートルのそれはからりとした透明感。言の葉の庭のそれはみずみずしい透明感。
ふたつの作品は、桜と雨という限られた状況が象徴的に描かれている。大人が観るアニメーションだなあと思った。
電車に乗っていると、踏切のカンカンという高い音が近づき、通り過ぎるとその音が変化するのを感じるけど、それを人に確認したことはない。だけど、音が変化するその細かなところまで描いているから、ああそうだ、そう聞こえるんだったよね、と思ったり。
ファンデーションのコンパクトを床に落として、やっば！と思いながら恐る恐る開いて、割れていたときのやっぱりという思いと同時にくるがっかり感。これを男性の新海さんが描けるところがスゴいと思ったり。
言の葉の庭は梅雨に是非観たい作品。ここのところ雨を厭う私に雨の美しさを思い出させてくれた。
