ヒミツって芳しい。
そういうことって実際あると思う。
そういえば、両親はこういう育て方だったんだなと今になって思うことがある。暗黙の了解のような家族のルール。郵便物は家族であれ開けないこと。本来は当たり前のことだけど、親展でもなければ、広告のようなものでも開けないし、干渉しない。家族の誰もがお互いにそうしている。
そのルールは今思うと、個人の尊重を感じるし、そういう相手に対して強い信頼を感じる。
ところでヒミツが芳しいのは、だれも知らないことを我こそ知っているからではない。
ヒミツに値することを自分に許された、その信頼が芳しい。
